ショスタコーヴィチのムツェンスク郡のマクベス夫人

昨夜は、ショスタコーヴィチの「ムチンスク郡のマクベス夫人」を見る。最近、ショスタコーヴィチの交響曲にはまっているので、初めてのオペラであったが期待していった。

指揮:インゴ メッツマッハ―

ウィーン国立歌劇場 合唱団・交響楽団

ボリス:ヴォルフガング バンクル

イズマイロウ:カルロス オズマ

カテリーナ:エヴァ マリア ヴェストブレック

セルゲイ:ブランドン ジョバンヴィッチ

 

出だしのカテリーナの一声で、このヒロインのずば抜けた声が響き渡る。後でYouTube で色々このオペラを見たところ、この方あちこちでこの役をやっておられるようで。

初めてのオペラのため、YouTube でほんの少しお勉強していったが、なかなかインパクトのある物語。

 

1回目はGararie 一番上の正面立ち席で、あふれんばかりのオーケストラの音量に圧倒された。

 

「ふるたこ」さんが、ブログ「ふるたこ徒然草」に、こう書かれている。

「交響曲第4番が2時間続いて、しかも劇と歌がついてくる興奮!」

 

いや、まったく同感です。歌や芝居のついてくる圧倒的音量と長さの交響曲、という理解がもっともこのオペラを楽しめます。 しかし、2回目の昨日、舞台正面を見ることのできる1階の立ち席PARTERREで聞いたところ、当然舞台を正面に見えて、歌手の声はビンビン聞こえてきますが、1回目のような圧倒的なオーケストラ音量が聞こえず欲求不満。

 

オペレハウスの1階の良い席は、当然、歌が聞こえてオーケストラ音量が若干控えめになる、と至極当たり前のことに気づかされた。

 

また、周りの人の反応で、席前にある訳詞を見ながら、あるいは一部ロシア語が分かる人?が、リアルに舞台の言葉やしぐさに反応していることに驚き!

オペラは筋は決まっているし、前もってある程度学習していれば、私はリアルに舞台に反応することはなく(もちろん言葉が良くわから、というのが一番の理由だが)、

歌手の声が出ている、出ていない

ホルンがひっくり返った

リズムが少し変

など、粗さがしのような聞き方になっていることを反省。

 

しかし生での金管や打楽器群の圧倒的音量には魅了されますね。キッチリ指揮するメッツマッハ―ではなく、ロジェストベンスキー、スベトラーノフなどロシアの金管や打楽器を思いっきり鳴らしてくれる指揮者ではどれだけうるさいか! 想像するだけで楽しくなってしまう。

 

次回は再度天井席でオーケストラのシャワーを浴びるぞ!

 

P.S.

そういえば、幕間の演奏として主幕前に交響曲5番の3楽章が演奏されていた。これは、幕切り換えの多いこの演出のための特別なものかな?

勉強不足ですみません。