ティーレマン シュターツカペレ・ドレスデン

昨日、今日(2017年5月22日(月)、23日(火))と二日にわたってティーレマン シュターツカペレ・ドレスデンの演奏会を聴く。

22日

フォーレ:劇付随音楽「ペレアスとメリザンド」

ラベル:ピアノ協奏曲

シェーンベルク:ペレアスとメリザンド

Christian Thielemann

Sächsische Staatskapelle Dresden

Klavier: Daniil Trifonov

 

フォーレはあっという間に終わり、印象に残らず。

ラベルはピアニストのトリフォノフが抜群にうまく、感情豊かだった。すぐ横の日本人カップルが「もうマツ―エフはいらない」などと誰かが言っていた。とのことだったが、確かにうまいし情感豊か。2楽章のピアノソロは弱音を情感豊かに高い緊張感を継続して演奏し、すっかり引き込まれた。

ラベルのピアノコンチェルトもとてもいいですね。

Trifonofのラベル演奏


Ravel Concerto in G - Trifonov

 

シェーンベルクは、当方の勉強不足で良くわからなかった。

もう少し勉強します。


Schoenberg: Pelleas und Melisande / Thielemann · Berliner Philharmoniker

 

 

23日

R.シュトラウス:四つの最後の歌

R.シュトラウス:アルプス交響曲

Christian Thielemann

Sächsische Staatskapelle Dresden

Sopran: Renee Fleming

 

2日目はR.シュトラウス。

特に四つの最後の歌は、シュワルツコップ/セルの名盤が好きで、容姿も端麗なフレミングが歌うとあって最高に期待していったが、正直あまり心を動かされなかった。フレミングの声が十分に通っていないように感じたが、会場はブラボーの嵐で、アンコールで4,5回も呼び出されていたので、受け取り側(私)の問題なのか?

アルプス交響曲でも前半は、前日と同じでティーレマンもシュターツカペレ・ドレスデンも極めてうまいのはわかるが、気持ちが入っていかなかった。中盤以降「頂上にて」のオーボエソロあたりからティーレマンの指揮にも力が入り、私の気持ちもどんどん吸い込まれていった。もう、ソリストのうまさと曲の壮大さとがあいまって、最高の終盤となった。

ただ、今日もすぐ近くの女性が倒れ、一時どうなるかと思ったが、すぐに気が付き立ち上がったので事なきを得た。切符は売り切れで、立見席も満員状態だったので、少しきつかったのだろう。

ティーレマン/シュターツカペレ・ドレスデンの四つの最後の歌とアルプス交響曲があった。


Richard Strauss: Four Last Songs, Alpine Symphony - Anja Harteros, Christian Thielemann (HD 720p)