ウィーン大学のオーケストラと合唱団による カルミナ・ブラーナ
今日、2017年6月15日はキリスト教の聖体祭でオーストリアはお休み。
夜 8時からカール・オルフのカルミナ・ブラーナを聴く。
以前(2010年4月)にムーティの指揮で、東京文化会館にて実演を聴いたのが最初。もともとはケーゲル/ライプチッヒ放送交響楽団の圧倒的名演が私の基準になっているので、どうしても上から目線で批判してしまいそうだが、実演は何が起こるかわからないのが楽しみ。
ケーゲルの演奏については、以下のブログが的を射ている?
でも、私にはこれが基準なので他の演奏が物足りなくて…
またもや超お下劣「カルミナ・ブラーナ」決定盤!! ( 音楽レビュー ) - ■めぐみさんが帰ってくるまで頑張らなくっちゃ■ - Yahoo!ブログ
曲目: カール・オルフ 作曲 カルミナ・ブラーナ
指揮:Vijay Upadhyaya
ソプラノ:Vanessa waldhart
C-テナー:Ricardo Fenzel Baudisch
バリトン:Kristjan Johanneson
合唱とオーケストラ:ウィーン大学 合唱団、交響楽団
オーケストラと合唱団が入場してきて、合唱団の数の多さに圧倒される。ムジークフェラインのオルガンのある2階部分全体と両サイドの客席にまではみ出して女声。1階も通常の合唱団の2倍の人数はいそう。女声のボリュームによる迫力は満点。本来この曲の持つ性格上、オーケストラは脇役となりがちだが、今回は断然合唱団主体。打楽器が活躍する曲だが、ティンパニーはまだまだ大きいな音が欲しかった。(すっかりケーゲルに毒されたためか?)
指揮者はインド人のようで、ボリウッド俳優顔負けの踊る指揮者で、なかなか見ているだけで楽しかった。
ソリストの中ではソプラノが素直な通る声で〇。主役級のバリトンも強い個性の要求されるC-テナーも十分な声量がなく、物足りない。
会場は合唱団員やオーケストラの知り合いらしき人だらけ。始まって90分近い連続演奏だったことと立見席の人数がウィーンフィル並みの混雑ぶりで中盤以降は聞いている人が少し緊張の継続が難しかったよう。暑かったせいもあり、話す人、写真を撮る人、紙で顔を仰ぐ人など落ち着かなかった。
でも、これだけのスケールのカルミナ・ブラーナをMusikvereinで聴く経験は今後ないと思われ、貴重な経験となった。
演奏終了後は、指揮者、ソリスト、当然合唱・オーケストラにブラボーの嵐。心温まる演奏会となった。
YouTubeにウィーンフォルクスオーパーの合唱、オーケストラによるおもしろフラッシュモブがあったので貼っておきます。
ÖBB( Österreichische Bundesbahnen)は、オーストリア連邦鉄道の表示。ダンスしている人の制服や券売機にこの文字が見えるので、オーストリアのどこか駅? 少なくともウィーンの国際空港ではないようです。