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今日(2017年5月15日(月曜)は、初めてアン・デア・ウィーン劇場で、ハイドンの「天地創造」を聴いた。
Video tour of the Theater an der Wien. 2010.
この劇場は、モーツアルトの魔笛を上演したシカネダーが皇帝の許可を得て建設したもの(ただし、当時のものとは違う)。
国立歌劇場、フォルクスオーパーに続く3番目の劇場だが、しばらくはミュージカル専門の劇場だったらしい。
曲目:ハイドン 「天地創造」
指揮:Laurence Equilbey
オーケストラ:INSULA ORCHESTRA
コーラス:ACCNTUS
ソプラノ:Mari Eriksmoen
テナー:MartinMitterrutzner
バリトン:Daniel Schmutzhard
ハイドンの「天地創造」は、好きで何度か聞いていたが、旧約聖書の内容も理解していないし、言葉もわからないため少し退屈だった。
今回の上演は、舞台で天地創造の7日間を視覚的で理解できるようになっていた。言葉の詳細は分からなくとも視覚から入ってくるイメージと音楽が重なり、予想以上の感動を生んだ。
舞台まで手の届くような距離、ソリストや合唱団員が客席まで降りてきて歌い、劇場の一体感がとても良かった。女性指揮者はキビキビした指揮で古楽器オーケストラをコントロールしていた。
コーラス全員がiPadを持ち、雪、水、火などを画面で流したり、ライトでソリストを照らしたりと、コンピューターでの映像やiPadとの連携がとても斬新な演出となっていた。
ウィーン国立歌劇場とは全く趣の異なる良さをこの劇場が気づかせてくれた。