グラーツフィルのマーラー1番
昨日(2017年5月20日、日曜日)は、ムジークフェラインでグラーツフィルを聴いた。
指揮:ディルク カフタン : Dirk Kaftan
オーケストラ:グラーツフィルハーモニー : Grazer Philharmonisches Orchester
ソプラノ: ソフィア ブロンマー : Sophia Brommer
曲目: フランツ シュレッカー :Franz Schreker
皇女の誕生日 バレエ組曲 : Ballettsuite zu "Der Geburstag der Infantin"
Franz Schreker : L'Anniversaire de l'Infante, suite de ballet (1928) 1/2
アンリ デュパルク :Henri Duparc
歌曲
- 「旅へのいざない」(L'invitation au voyage, 1870、シャルル・ボードレール詩)
- 「戦っている国へ」(Au pays où se fait la guerre, 1870、テオフィル・ゴーティエ詩)
- 「前世」(La Vie antérieure, 1884、ボードレール詩)
- 「ロズモンドの館」(Le manoir de Rosemonde, 1879、R. de Bonnières詩)
- (以上、訳・年代と詩の作者は wikiからのコピー)
- (Chanson Reiste, J. Lahor詩)
マーラー :Gustav Mahler 交響曲第一番 Sinfonier Nr.1
前半の2曲は、オーケストラ(?)もこちらももう一つ気分が乗っておらず、今ひとつ面白くなかった。指揮者も良く、オーケストラも上手だったがなぜかいまいち。
前回も書いたが、フランスの曲はどうもつかみどころがわからず、集中できない。
ここには、バーンスタイン/ウィーンフィル を貼っておきます。
Mahler: Symphony No. 1 "The Titan" / Bernstein · Vienna Philharmonic Orchestra
後半のマーラーも1楽章前半まで、「今日はやっぱり乗らないな!」とあきらめ気味だったが、1楽章中盤以降、指揮者もやたら力が入り、聞いている方もどんどんのめりこんでいった。この指揮者の特徴は、区切り区切りの休符をおそらくこれまで聞いた指揮者の中でもきちんとわかる程度に長く取るような指揮であった。一瞬の無音があるのは結構好きだ。曲の区切りでの休符なので、曲の流れが中断された印象はなく、次への入りが明確になってよい。
大昔、学生時代1980年ごろにバーンスタインがニューヨークフィルと京都会館で演奏したマーラーの第一を思い出した。踊るバーンスタインが、例によて重要な場面で飛び跳ねたり、終楽章のヤマ場で金管が立ち上がったりとパワー全開のステージだったが、今回のカフタンも1,2楽章の終わりはタクトを振り下ろすのではなく、振り上げてフィニッシュを決めるスタイルのため、前にいたカップルは毎回面白がっていた。
フィナーレで、トランペット・トロンボーンは立ち上がらなかったが、ホルンは全員立ち上がって演奏していた。開口部が後ろにあるホルンはオーケストラ全員がフォルテで演奏しているときにメロディーを吹いても負けるので、立ち上がって演奏する支持があるのかな?
いずれにしても、演奏後はブラボーの嵐だった。
決して有名な指揮者、オーケストラではなかったが、大満足。