ゲルギエフ ミュンヘンフィル

今日、2017年5月14日(日曜)は、ムジークフェラインでゲルギエフ指揮のミュンヘンフィルを聴く。

 

ラベル クープランの墓

チャイコフスキー チェロとオーケストラのためのロココの主題による変奏曲

チェロ Andre Ionita

リムスキー・コルサコフ シエラザード

 

今日は、3つの出来事があった。

1)チェロの曲が始まって数分で「ブン!」と大きな音がして独奏チェロの弦が切れた。演奏を中断して独奏者は一度引っ込んだが、すぐには弦を張り替えられず、オーケストラの前列の一人からチェロを借り、その人はステージから引っ込んだ。ラベルで少し緩んだ会場の空気がいっぺんに引き締まり、独奏者への温かい注目が集まると同時に、独奏者も集中力が増して緊張感のある演奏となった。アンコール2曲。一曲目はピチカートのみの演奏。2曲目はバッハの無伴奏チェロソナタかと思ったが、もうすこしこちら側の作品か?

 

2)チェロの弦が切れて、交換し、2楽章のチェロ独奏の最中に立見席中央後ろの女性が倒れた。過呼吸のような激しい息をしており、会場から出されたが、その後休憩時には 窓に向かって少し落ち着いて座っているところを見れてほっとした。

 

3)シエラザード始まる前の休憩時、突然、日本女性に声をかけられ、2階中央席チケットが余っているから譲ってくれる、とのこと。何か ボーとしていて、なんとなく受け取って席に着いた。突然でとっさのお礼の言葉がでなかった。反省しきり。2階正面席はオペラハウスのギャラリエに近い印象。オーケストラが俯瞰できる分、圧倒的な音量が直接届いてくる。1階の立見席はどうしてもこの2階席が屋根となって、音の大部分が遮断されていることが改めてわかった。

 

本当に、きちんとお礼ができず申し訳ありませんでした。素晴らしい席を経験できました。ありがとうございます。

 

 

肝心の演奏は、というと、これまでCD,YouTubeで持っていた印象通り。どうもゲルギエフの演奏からは心を揺さぶられない。シエラザードの素晴らしい独奏やオーケストラの圧倒的な音量からも悲しみや楽しさが感じられない。これは受け取り側のこちらの思い込みが強いせいかも??

 

ミュンヘンフィルは、弦が左から第一バイオリン、チェロ、ビオラ、第2バイオリンの順。これはそう特別ではないと思うが、打楽器群が正面左手にいるのは初めて。